2008年 10月 05日
カシミアヤギに会いに行こう。後編
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カシミアヤギを飼って、一枚のカシミアとなるまでの工程が
すべてここトスカーナの工房でされています。
イタリアでは唯一だそう。
リクエストがあれば染色もするけれど、
彼女の作品の殆どは、そのカシミアヤギそのものの毛の色。
さわり心地はもちろんのこと、
ふわりと優しい色合いからも温かさを感じるように思います。
カシミアの毛を編んであるものも素敵でしたが、
やはりカシミアの細くて密度の高い繊維を最大限に生かすためには手織りが良いそうで、
この機織りということに彼女はとてもこだわりを持っています。
微妙な色の組み合わせや、選ばれた織りのデザイン、
くるりと首元に巻いてみては、ほんわりとさせられるこの質感。
輝かしいピュアな色やこの柔らかさ。
ナチュラルな上質というのは本来こういうものなのだと気付かされます。
やはり原点は素材。それはヤギ達。
カシミアヤギたちの話をすると、嬉しそうな顔をする彼女。
すべてはそこにあるのだと思いながら、工房をあとにしました。
by lulaegiotto
| 2008-10-05 23:45
| 工房探訪