2008年 01月 03日
オーバル皿
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何にしようかと色々悩んだけれど、
2008年最初の古道具はやっぱり器を。
やっぱり古い器というのは、私の中ではずいぶん比重が大きいようです。
いや、要するに「食」ってことなのかも。(笑)
高台のない、ぽってり感のあるこのオーバル皿。
54cmもある長細さから想像するに魚料理用なのでしょう。
触れて柔らかく、観てやさしい。
白釉薬の下に眠っている土の色を感じるためには、なくてはならない縁のカケ。
青いようなピンクのような白釉薬と素地の色。
この色のコントラストはいつ見ても、何度見ても美しい。
現代の器を使う時は、最後に何か彩りを、と思うことが多いけれど、
古い器を使ってから、飾る必要がなくなった。
白釉薬と素地を引き立たせる料理を、料理する色を決める。
器が料理を引き立たせ、料理が器を引き立たせる。
古い器は特にこの調和が深い気がするのです。
ヨーロッパではこの時代まで遡り、やっと古物であると皆が認める、
1700年代の器です。
ながーいんです。
by lulaegiotto
| 2008-01-03 22:43
| 古物・アンティーク・古道具