2012年 09月 26日
ある修道士の皿
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世界に一つだけの器ってことになるな。
なんと物語を感じる器なのだろう
と手にした時、古物商のおじさんが
私に話を始めました。
その頃の修道士は、一枚だけの皿で食事をしていたはずだからな、と。
状態やら年代やらなどは二の次で、
直感的に迷わず手のする古物というものがありますが、この器がそれでした。
Z.Lのイニシャル。
Zで始まる名前はすぐには出てこないけど、重厚感のある木のテーブルに
簡素なスプーンとパン。
スープなんかはよく食べていただろうな
とすんなりと想像させる、
少し深みのあるこの皿。
いい器で食事をしていたんですね。
手書きのラフさと、素朴な土の温かさとが
とてもよく合っています。
by lulaegiotto
| 2012-09-26 23:49
| 古物・アンティーク・古道具